本の力?
2010年04月25日(日)


私の学生時代

児童文学を教えてくださった先生が神戸に来られるというので

今日の午後講演会へ行って来ました

学生時代はもっと尖がっていらしたような気がしましたが

「乱暴な言い方をすれば

もしかしたら児童文学はなくてもいいのかもしれない」という言葉に

今日一番共感を覚えました


私は絵本や児童文学で育ってきたし

今でも本が好きですが

世間は「子どもに本を与える」とか「読書力」とか

本だけが押し付けがましいのです

漫画とかアニメとか映画とか

子どもは本以外のものでもちゃんと育っていくのに

本でなければいけないかのように強要します


でもさすが先生はそんな大人の傲慢を指摘されました


私はまたを読んで色々な疑似体験をしたいと思っています

でも本当の体験を十分にできる人もいます

事実は小説よりも奇なり

は個人的な体験であって

共感されることを強要されるものではないと思います


それにしても

最近の私は

古い友人や

人生観を変えた先生に

次々と再会する機会が与えられています

もしかして私・・・死んじゃったりしないかちょっと心配

2010-04-25 21:11 | 記事へ | コメント(4) | トラックバック(0) |
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心理学化する社会
2010年04月13日(火)



昔から私はある程度のめり込むと

反対側に振れる傾向がありました

今週末に大学で指導教官との面談を控えているというのに

こんなを読んでていいのでしょうか・・・


昨今の「心理学」ブーム、「脳科学」ブームに

精神科医である筆者が疑問を投げかけています

しかしトラウマがないと映画や文学が成り立たなかった時代も終わり

すでに「ポストトラウマ」の時代に入っているそうです

秋葉原で起こった連続無差別殺人事件も

当初さまざまな心の闇から事件を解明しようと試みられましたが

非正規雇用問題に論議がうつっています





・・・心理学はトラウマがすべての心理の原因だなどとは言ってい

ないのに

人々の間では、トラウマそのものが人々の行き難さや生きる理由に

までなっていく

心理学は宗教とは相容れないのに、

心理学化した宗教では、いつのまにか無意識は神とすり替えられて

カウンセリングが神に会う技術になっているのである

・・・解説 樫村愛子 P245より・・・



詳しくはこちらからどうぞ↓

http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1102640861/subno/1

2010-04-13 17:37 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
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「発達障害」と心理臨床
2010年03月26日(金)


京大心理臨床シリーズの7冊目です

序章にやられてしまいました



発達障害という表現をするならば、人間はみな発達障害であろうと、

筆者(伊藤良子)は考えている。

発達障害という概念は、その前提に人間に完全な発達の姿が

想定されていよう。

しかし、ダーウインが

「種は継起する軽微で有利な変異の保存と集積によって

変化してきたのだしまたいまも緩徐に変化している」

と勇気をもって述べたように

人間は原初の昔に「イマゴ・ディ(神の似姿)」として

今日の姿を獲得したのではない。

人間は、個体発生の次元のみならず、

系統発生的にも気の遠くなるような年月を経て

過酷な地球環境の中を生き残り、今ある人間になった。

そして今もなお変化し続けている。

・・・・・中略・・・・

いまも緩徐に変化している、のが今日の個々の人間なのである。

それゆえ、同じ指紋がないように、

人間は一人ひとりそれぞれ固有のあり方で存在しているのであって、

ここの多様なあり方が、全体としてのみならず人類を超えた

有機的・無機的存在の維持と発展をもたらしてきたと

考えられよう。

・・・中略・・・

ひとつのものにひたすらこだわる、あるいは

さまざまな刺激に敏感に反応するというあり方は

今日では「発達障害」と呼ばれる資質であるかもしれないが、

古くはわれわれの祖先の生命の安全を守り、

さらに科学や文化の進歩に大きく寄与してきたことを

忘れないでおきたい。




社会も変化の途上、彼らも変化の途上

そのはざまにあって

労働の喜び、報酬を得る喜びを

保障される世の中であって欲しいと思います


2010-03-26 18:59 | 記事へ | コメント(7) | トラックバック(0) |
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毒になる親-一生苦しむ子供
2010年02月28日(日)
私の母は、父と離婚したいと思いながらも

経済的理由と子供の為に「我慢」をして生きてきました

「あなたたちの為」と言われ育ちました

感謝半分、ありがた迷惑半分、というのが私の気持ちでした

母は色々なことを父や私たちのために我慢していましたが

そんな母親の傍らで生活することは

負の支配を受けることだったと今になって思います






私は自分の怒りを早くから自覚していたので

母を「毒」とまでは言いません

今は「母親とは1人の不完全な女性」だと許せるのです

より抜粋

・・・怒りが起きたら、その感覚を嫌がらず

自分が怒っていることを自分に対して許してやる。

・・・怒りはまたあなたにとって何か重要なことを知らせてくれる

シグナルでもある。

・・怒りは何かが変わらなくてはならないことを
常に意味している。

・・怒りは内面にためておかないで外に出す。

怒りは外に出してからでなければ処理することはできないのである。

怒ることで自分のネガティブな自己像をさらに拡大しないようにする。

特に親に対して強い怒りを抱いた時に罪悪感を感じることはよくあるので

そういう時は

「私は怒っている。私には怒る権利がある。

怒ることで罪悪感を感じてもかまわない。

このように考えたからといって、私は悪い人間でもないし、

間違っているのでもない」と声に出して言う。

怒りは自分がどんな人間であるかを

自分に対してはっきりさせるために使うことができる。

怒りは自分について学び、親(あるいはどんな人でも)との関係において

どんなことは受け入れられ、

どんなことは受け入れられないのかを知るために

たくさんのことを教えてくれる。

つまり、自分の許容できることの範囲を決めるのを助けてくれるのである。

怒りはまた、親のいいなりになったり、

親がいいと言ってくれないことを恐れる気持ちに陥ることから

自分を解放する力を与えてくれる。

怒りは、親の考えを変えさせようとする達成不可能な闘いに

自分のエネルギーを浪費することから転換し、

再び自分のものとして使えるようにするのを助けてくれる。




詳しくはこちらから↓

http://www.amazon.co.jp/%E6%AF%92%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8B%E8%A6%AA-%E4%B8%80%E7%94%9F%E8%8B%A6%E3%81%97%E3%82%80%E5%AD%90%E4%BE%9B-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%EF%BC%8B%CE%B1%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%82%B9%EF%BC%8D%E3%82%B6%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%AF%EF%BC%8D%E3%83%89/dp/4062565587

2010-02-28 19:57 | 記事へ | コメント(14) | トラックバック(0) |
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母は娘の人生を支配する なぜ「母殺し」は難しいのか
2010年02月21日(日)
1人目の子どもは男の子でした

2人目を授かった時周囲から

女の子でよかったねと言われましたが

内心2人目も男の子がいいと思いました


育児は自分が育った経験の再生産なんだと

気づいたからです


注意欠陥傾向のある一人目と違って

娘は本当に育てやすく(一姫二太郎とはよく言ったものです)

育児の楽しさを教えてもらったと思っています


でも思春期に入りかけた娘から

色々な局面でNO!をつきつけられ

上の子では諦めざるを得なかったことを

娘に期待しつつある自分に気づきました

子どもの成長にとって真っ当な期待は必要です

でも子どもを通しての自己実現ではいけないと思い

娘が中学に入ったの機に

大学で心理学を勉強する決心をしました


親の介護をする友人が増えてきました

自分の母親と同居している友人は

母親に対して愛情がもてない自分を悩んでいます

母親からの支配に気づかずに成長した娘たち

ぜひ読んで欲しいです



その上で年老いた身近な人をサポートできる
自分になるのだと思っています




詳しくはこちらから↓

http://books.rakuten.co.jp/rb/%E6%AF%8D%E3%81%AF%E5%A8%98%E3%81%AE%E4%BA%BA%E7%94%9F%E3%82%92%E6%94%AF%E9%85%8D%E3%81%99%E3%82%8B-%E3%81%AA%E3%81%9C%E3%80%8C%E6%AF%8D%E6%AE%BA%E3%81%97%E3%80%8D%E3%81%AF%E9%9B%A3%E3%81%97%E3%81%84%E3%81%AE%E3%81%8B-%E6%96%8E%E8%97%A4%E7%92%B0-9784140911112/item/5697014/

2010-02-21 14:42 | 記事へ | コメント(6) | トラックバック(0) |
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夫婦の関係を見て子は育つ
2010年02月15日(月)


夫婦関係の本ではありますが

主な内容はAC(アダルトチルドレン)の啓蒙です



ACは肯定の言葉であり(主観的な心的事実がすべて)

ACは免責の言葉であり(あなたは悪くない)

変わるという希望がある

・・・これがACのコンセプトだそうです

そして著者は膨大なカウンセリングを通して

以下のことに気づいたといいます

*子どもは親を支えて育つ

*親が子どもを思うより子が親を思う気持ちの方が深い

*自分に厳しくあれというしつけは有害である

*親は幸せであらねばならない

*母親の我慢は有害無益


これが臨床的実感だそうです

私も最初の二つを育児を通じて気づきました


大切なのは

夫婦の線を強く、

親子の線を弱くすること、だそうです

学校カウンセリングの授業でも

縦の関係より横の関係が重要だといわれました


そうは言ってもね・・・

ストレスの原因なんだよね、これが・・・


本の内容はこちら↓

http://books.rakuten.co.jp/rb/%E5%A4%AB%E5%A9%A6%E3%81%AE%E9%96%A2%E4%BF%82%E3%82%92%E8%A6%8B%E3%81%A6%E5%AD%90%E3%81%AF%E8%82%B2%E3%81%A4-%E8%A6%AA%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E3%80%81%E3%81%93%E3%82%8C%E3%81%A0%E3%81%91%E3%81%AF%E7%9F%A5%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%8A%E3%81%8D%E3%81%9F%E3%81%84%E3%81%93%E3%81%A8-%E4%BF%A1%E7%94%B0%E3%81%95%E3%82%88%E5%AD%90-9784340401024/item/1701438/

2010-02-15 22:50 | 記事へ | コメント(6) | トラックバック(0) |
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母が重くてたまらない
2010年01月25日(月)
母と娘の関係は難しい

母にとって私だけが頼りという気持ちは
痛いほどわかっていたし
それに応えなくてはいけないと思っていた

母も高齢になった今は
それも運命と受け入れました
最期に母には「人生悪くなかった」と思って欲しい

それが私の願いです

母娘関係に悩める人にこのを紹介しています

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2010-01-25 18:44 | 記事へ | コメント(4) | トラックバック(0) |
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カツマ〜のバイブル?
2009年10月16日(金)
4月に図書館予約していた
ようやく順番が回ってきました





すっかり有名になった「勝間和代」さんが
翻訳をした自己啓発本です
彼女を信望する女性を「カツマー」というらしいです
内容は認知行動療法に基づいていますが
日本の文化には馴染まない気がします

目標をもって成功することがベストな生き方
そんなメッセージにあふれていて
食傷気味な読後感です


そんな彼女の本に挑戦状を送ったのは
精神科医の香山リカさん



等身大の生き方をしようというのが
メッセージだそうで
今日早速予約を入れましたが
順番が回ってくるのは来年かな?



2009-10-16 22:01 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
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ニックネーム:mkfamily
性別:女
海の見える家で暮らしています。通信制大学で心理学を勉強し、2011年春卒業しました。

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