阿修羅
2010年08月08日(日)
先週の奈良旅行で

念願の「阿修羅」像に逢ってきました




興福寺 http://www.kohfukuji.com/










国宝館に立つ阿修羅像は
360度から見ることができないのがとても残念でした





芥川賞作家で僧侶の 玄侑宗久氏の阿修羅を読みました



http://book.asahi.com/review/TKY200912010176.html


阿修羅を解離性多重性人格障害(多重人格)と解釈して

主人公の女性の複数の人格をひも解いていきます

読んでいくうちに人格について深く考えさせられました


妻であり、母であり、子どもであり、

嫁であり、先生であり、生徒である私は

それぞれを意識しながら統合させて生きています

普通の人はそうやって複数の顔を持ちながら

うまく折り合いをつけながら生きているのですが

無意識の中に抑圧された別人格をもっている人がいます

それが解離性多重人格障害です

また、仏教の中には「マナ識」「アラヤ識」というユングに通じるような

意識ー無意識の概念があり

仏教と心理学の親和性も感じながら読みました

著者の「現代は解離の時代である」に同感です

ネットは別の顔を与えます


阿修羅展のように全方位から阿修羅像を拝見したいものです

2010-08-08 09:44 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
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家族の心はいま
2010年07月15日(木)
図書館で貸出延長を続けていましたが

手元においておきたいと思いAmazon中古で買いました





http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-011124-9.html



柏木先生の研究によると

生活満足度・夫婦満足度などが高く、

育児不安が低いのはフルタイムで働く母親だそうです


若い女性の専業主婦願望が増えているようですが

社会に出る前にもう消耗しているのかもしれません



2010-07-15 21:21 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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サルでもわかる?
2010年07月12日(月)
今日もインタビューをさせていただきました。

友人が紹介してくれた初対面の方でしたが

これまでの経緯をお聞きしているうちに

研究を忘れてもらい泣きしてしまいました

でも困難を経て今は家族それぞれが精神的に満たされている、

と仰ったのがとても印象的でした



研究に備えてを読んでおかなくてはと思い

アマゾンで中古を買いました





「よくわかる」シリーズは好評らしいので買ったのですが

本当に私でもわかるのか???

大嫌いな数学にまさか今更お目にかかろうとは・・

読んでいるとすぐに睡魔に襲われます

心理統計がよくわかるようになりますように

2010-07-12 23:45 | 記事へ | コメント(4) | トラックバック(0) |
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親ができるのは「ほんの少しばかり」のこと
2010年06月12日(土)


私にはふたりの子どもが与えられました

生まれた瞬間からそれぞれ全く違った個性を持っていました

子どもは真っ白なカンバスなんてウソ、だと著者はいいます

「子どもは親の成熟する場所だった」


↓こちらから立ち読みができます
http://www.amazon.co.jp/%E8%A6%AA%E3%81%8C%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%AF%E3%80%8C%E3%81%BB%E3%82%93%E3%81%AE%E5%B0%91%E3%81%97%E3%81%B0%E3%81%8B%E3%82%8A%E3%80%8D%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A8-%E5%B1%B1%E7%94%B0-%E5%A4%AA%E4%B8%80/dp/4569698875

2010-06-12 20:35 | 記事へ | コメント(4) | トラックバック(0) |
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思春期をめぐる冒険
2010年06月05日(土)



著者・岩宮恵子氏は「フツーの子の思春期」でも

思春期を「異界との出会い」だと言った

異界とは死後の世界であり、

思春期は子ども時代との決別=象徴的な死を意味する

あちら側とこちら側を行き来するのが思春期


思春期真っ只中のわが娘

見るといつもヘッドフォンを耳に小声で歌を口ずさんでいる


・・・思春期の子どもはヘッドフォンで一日中耳をふさいでいることが多い

・・・これは音によって自分の周囲に結界を張っているようにも感じる

そして必要以上に鋭敏にならないよう

超越への回路である耳をヘッドフォンでふさぐことが

こちら側での適応を守ることになっている部分もあるのかもしれない・・・

(本文111pより)



そうなんだろうなあ・・きっと


娘はバンドやりたいベース弾きたいと言い出しました

高校生になって2ヶ月強

こちら側で自分を生きる気持ちになったのかもしれません


2010-06-05 23:14 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
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シズコさん
2010年05月17日(月)


http://www.shinchosha.co.jp/shinkan/nami/shoseki/306841.html

母娘関係で悩める人には必読図書です



認知症になったお母さんと許しあえた洋子さん

「母さん呆けてくれてありがとう

神様母さんを呆けさせてくれてありがとう」



親が子どもを思う気持ちより

子どもが親を思う気持ちの方がずっと大きい

母を許せると自分のことも許せるようになるの

2010-05-17 20:46 | 記事へ | コメント(8) | トラックバック(0) |
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子は親を救うために「心の病」になる
2010年05月13日(木)


http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4480842926.html



第4章「親とのつながりを持てなかった子の不思議な訴え」


・・・自分の母親の障害を知った時彼はこう言った

「要するに普通じゃなかったんですね

ああそんな風に考えたことはなかった。

ずっと母親に変わってもらいたかった。

でもこれからもあの人は変わらないんですね。

確かにそういう風に考えると理解できる。

だからああいう行動をとると分かる。

ああ僕はおかしな環境で育って一人で普通にやっていこう、

普通にやっていこうとしてきたのですね」

そういって彼は号泣した・・・以下略


これは、軽度発達障害の母親のもとで育った成人男性が

カウンセリングを受けた時のやりとりですが

読んでいてハッとしました


これはまさにうちの娘に必要なこと。

兄を普通だと思っているから。

友人の兄たちと比べてよく言っていました

「どうして私に勉強を教えられないの」

軽度発達障害は理解しにくい障害です

でも 「問題は解決する場合にだけ発生する」

他の子とどこかが違うという母親の勘から始まった

息子との19年

本人も生きにくさを感じながらも他の才能を開花させて

十分社会に適応しています

彼の特性を考えると今告知することは

マイナスになるのではと思っています

それは「できない」ことの原因を

「努力」ではなく「障害」にする可能性が大だからです

でも・・・娘にとっては必要なのかもしれない


どうかふさわしい「その時」が与えられますように

2010-05-13 21:03 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
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生物の無生物のあいだ
2010年04月29日(木)

ようやく図書館から連絡があり借りることができました




私は数学苦手の文系人間(正確には理系がダメなだけ)ですが

理系思考が好きです

先日の清水先生の講演会で感じた表現(修辞語)への違和感、

それがこのにはありません

心理学は「こころを科学する」学問だそうなので

私の卒業研究も理系の論文を書くわけですが

このは理系思考の参考文献としてとても読みやすいです


・・・ある病原体がその病気の原因であることを立証するためには
どのような条件が揃えばよいのだろうか

・・ある微生物が必ず病巣から検出されたとしても

この時点ではまだ嫌疑不十分なのだ

二つの事象、つまり微生物の存在と病気の発症とは

あくまでも相関関係があるにすぎない

相関関係が原因と結果の関係、すなわち因果関係に転じるためには

もうひとつ次へのステップフォワードが必要なのである

因果関係は「介入」実験を行った時初めて立ち現れる。

・・・以下略


介入実験をしてもなお因果関係を証明するためには

純度をあげる必要があるのですが

この辺りが心理学の限界なのかと思います

最近流行の脳科学も、

そういう意味では検証中なのに

マスコミの一方的な情報を鵜呑みにしないよう

気をつけなくてはいけませんね



2010-04-29 13:56 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
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ニックネーム:mkfamily
性別:女
海の見える家で暮らしています。通信制大学で心理学を勉強し、2011年春卒業しました。

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