誰の為のインフォームドコンセント!?
2007年05月10日(木)
母が入院しました。
担当医からの説明があり、母と一緒に聞きました。
手術の説明4割、リスクの説明6割でした。
母は不安そうな顔になっていきました。
担当医も「今はこういう説明をしておかないと、
何かあった時に僕達が悪いということになってしまうのです」と言われました。
色々なリスクがあって100%安全でないのは理解できる。
それでも今手術が必要だというプロの判断を尊重して、手術を受ける。
この原則を忘れてしまうくらい、決定権は患者側にあるのです。
「どうしても受けたくなければお帰り頂いても構いません」と医師は言いました。

家電品を買う時でさえ、私たちは売り場の店員に意見を求めます。
最後の決断でプロの意見を聞きたいからです。
今はネットで調べることができるので、
消費者の方が知識が豊富です。
それでも現場を知っているプロしか知らないアドバイスがあると思います。

医療現場と深刻さが違いますが、
インフォームドコンセントも質的には同じではないでしょうか。
身を預ける立場として、ネットで調べた知識に勝る経験を積んだ医師の意見を聞きたいのです。
リスクを並べて、それを了解の上でサインをさせても、
それは医療側の為のインフォームドコンセントです。
患者の為のものではありません。

カモカのおっちゃんのような町医者に自分の最期を委ねたいと思うのは、
ただの昭和懐古なのでしょうか。

2007-05-10 22:09 | 記事へ | コメント(1) | トラックバック(1) |
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海の見える家で暮らしています。通信制大学で心理学を勉強し、2011年春卒業しました。

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