「あたりまえ」を疑う社会学
2011年02月18日(金)




http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/9784334033439.html


私が卒論のテーマを選んだ動機は「当事者性」でした

でも担当の先生のスタンスは終始

「主観的」なことは論文の中には入れないという指導でした


でも、「論文全体の客観性と言う意味において

当事者研究がないのは客観性に欠けるのでは?」

という屁理屈から

清書論文の中に入れてしまいました




このの中の「あとがき」に当事者性についてふれられています



最近の学生の問題関心をめぐる語りをきいていると

「自分ごと」「当事者性」というものを感じる。

・・・・中略・・・

こうした「自分ごと」「当事者性」という視覚から

現代の社会問題を考え

現実に接近して調べようとするとき

科学的客観性を装いながら

一般的で抽象的な概念や理論を駆使して現実を説明したり

現実から一定の距離をとっていたり

一段高いところから現実を眺め下したりする発想は

調べる本人にとって受け入れがたいものではないだろうか

               p244 あとがきより





3回も面接指導のために大学へ行きながら

先生と当事者性についての突っ込んだ話し合いを

諦めてしまったことが今さら悔やまれます

2011-02-18 21:32 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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海の見える家で暮らしています。通信制大学で心理学を勉強し、2011年春卒業しました。

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