誰の為のインフォームドコンセント!?
2007年05月10日(木)
母が入院しました。
担当医からの説明があり、母と一緒に聞きました。
手術の説明4割、リスクの説明6割でした。
母は不安そうな顔になっていきました。
担当医も「今はこういう説明をしておかないと、
何かあった時に僕達が悪いということになってしまうのです」と言われました。
色々なリスクがあって100%安全でないのは理解できる。
それでも今手術が必要だというプロの判断を尊重して、手術を受ける。
この原則を忘れてしまうくらい、決定権は患者側にあるのです。
「どうしても受けたくなければお帰り頂いても構いません」と医師は言いました。

家電品を買う時でさえ、私たちは売り場の店員に意見を求めます。
最後の決断でプロの意見を聞きたいからです。
今はネットで調べることができるので、
消費者の方が知識が豊富です。
それでも現場を知っているプロしか知らないアドバイスがあると思います。

医療現場と深刻さが違いますが、
インフォームドコンセントも質的には同じではないでしょうか。
身を預ける立場として、ネットで調べた知識に勝る経験を積んだ医師の意見を聞きたいのです。
リスクを並べて、それを了解の上でサインをさせても、
それは医療側の為のインフォームドコンセントです。
患者の為のものではありません。

カモカのおっちゃんのような町医者に自分の最期を委ねたいと思うのは、
ただの昭和懐古なのでしょうか。

2007-05-10 22:09 | 記事へ | コメント(1) | トラックバック(1) |
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明日は入院
2007年05月09日(水)
明日の入院を控えた母のところへ顔出しして来ました。
意外にも元気そうで一安心。
6月の文化講座の宿題「俳句」製作、
お題は「紫陽花」OR「蝸牛」なのですが、
談話室で1人座って外を眺めている時ふと浮かんで来たと、
2首作って投稿葉書に書き込んでいました。
入院前日に余裕?
1週間あまりの入院生活で、母にどんな出会いが待っているのか密かに楽しみでもあります。
あれほど詮索されるのを嫌がっていた母が、
1人部屋は夜が不安だからと4人部屋を希望したのです。
やっぱり1人部屋がよかった・・と後悔するかもしれませんが、
集団の中に身を置く決意をした母の心に変化を感じます。
母の詠んだ俳句は2首共「紫陽花」で、
去年6月、母の誕生日に森林植物園へ紫陽花を観に行った時を思い出して詠んだものです。
神戸へ来てこの夏で2年。
少しずつ母の心が癒されていたのですね。

2007-05-09 22:08 | 記事へ | コメント(0) |
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母の宣言!?
2007年04月23日(月)
今日母と白内障入院の問診表記入をしました。
今までの病歴(入院歴)を記入する欄があり、
子宮筋腫48歳、緑内障レーザー治療60歳と書き入れ、
「うつはどうする?」と訊いたら一瞬??の表情。
「お父さんのことがなければならなかったんだから、
書かなくていいんじゃない?」と即答でした。
予想外の展開に驚きました。
電気治療の後ボーっとしている母の姿を見た時のショック。
母の口から「自分はもううつではない」という言葉が聞けるなんて。
週末しか飲まないと決めていたお酒を今夜は解禁にしました。

2007-04-23 23:36 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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使命感
前長崎市長が拳銃で撃たれ亡くなってから、
ワイドショーなどでは葬儀〜長女の配偶者による選挙戦などを放送していた。
奥さんを始め家族は使命感に近い感情で、
選挙戦を戦っていたと思う。
父も3年前に亡くなった時まだ現役で仕事をしていたので、
葬儀にはたくさんの仕事上の方が来られたし、
お返しやら挨拶廻りやらでとても大変だった。
母はパニック状態だったので、
喪主としては母を前面に出しながら裏仕事は私が一手に引き受けて来た。
母も喪主という立場をまっとうしようと必死だったと思う。
今母はこの間のことが全く記憶にないらしい。
うつになったからなのか、電気治療の後遺症なのかはわからない。
テレビを観ていたらそんなことを思い出した。
娘婿が選挙に敗れた後、長女が「率直に言って・・」とコメントした。
「みなさんにとって一長市長とはその程度のものだったのですか。」
両脇を支持者に支えられ今にも失神しそうな感じだった。
心情的には理解できないこともないが、
根本的に何か勘違いされているのではないか。
「市政を家族のものにしてはいけない」
長崎市民の冷静さは原爆を体験した土地柄なのだろうか。

2007-04-23 12:16 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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術前検査
2007年04月21日(土)
昨日母を連れて術前検査へ行って来ました。
検査が済んで病院を出ると、
玄関横に花盛りの花壇があり、母が「ちょっと見たいから待って」と言いました。
色とりどりのチューリップやパンジー、
ビオラやミニシクラメンなどが寄せ植えしてありました。
今までに何度も通った病院ですが、
花壇で立ち止まったのは初めてです。
手術を前に思うところがあるのかな。

母が「最近楽しみなことがあるの」
「ホームの中庭を散策していた時、
部屋の窓から見ているお婆さんがいたので、
思わず手を振ったら振り返してくれたの。
いつも食堂で入り口付近に座っている人で、
それ以後食事に行くと手を振ってくれるのよ。
変化のないホームでささやかな楽しみなの」
他にも母を見ると手を振って来る車椅子のお婆さんも
いるそうです。
昔から年寄りと幼児にはよく手を振ってもらった、と母。
母のロイヤルな才能?を発見しました。

2007-04-21 23:47 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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3歩進んで2歩下がる。
2007年04月16日(月)
今日は区の文化講座第1回目。
母と2人で参加する予定が、子どもの授業参観と重なり母1人で参加してもらうことに。
最初は「1人では無理よ」と拒否していたものの、
会場まで車で送迎するからと言ったら、あっさりと了解してくれた。
昼食もうちに来て一緒に食べた。
1時半から4時までの長い講座だったが、
迎えに行くといい表情で会場から出て来た母。
少しずつ母の第二の人生が動き出したかな。
3歩進んで2歩下がる・・・だけど。

2007-04-16 23:10 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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言葉は行動のカムフラージュ
2007年04月13日(金)
昨日母を誘ってお花見をして来ました。
川沿いの桜並木の下を歩きながら、
話題はなぜか朝の連ドラ・・・。
私はリアリティのない今の連ドラが好きになれず、
やっぱり芋たこが一番だわ〜と思います。
帰り道母が「まだ東京帰りの疲れが取れない感じがするの。
年取ると回復が遅くなって困るわ」と言いました。
「そうね」と返事をしながら心の中で、
元気そうだけどはかなげでいたいんだなあと思いました。
東京から帰って1週間の間に2回も洗濯に来て、
お花見もして。
そして何と今朝は「午後お天気下り坂だと言ってたから」と、
朝9時半に洗濯をしにやって来たのです。
「言葉は行動のカムフラージュ」

2007-04-13 23:42 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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携帯電話が圏外
2007年04月11日(水)
今日も春の陽気。
母とお花見でもしようかと携帯電話に電話をしたら、「圏外におられるか、電波が入っていない為かかりません」
母の携帯電話はほとんど固定電話化しているので、
気になり夕方母の部屋を訪ねました。
充電した後なぜか「圏外」になっていました。
一度電源OFFにしてもういちどONに。
これで通話可能になりました。
私の心配をよそに、母は近所のミニコープまで買物に行って、
とても暑かったとニコニコ顔。
一年前の帰省より回復が早くなっています。
父のお墓参りで何か吹っ切れたものがあるのでしょうか。
明日お花見に連れ出そうと思っています。

2007-04-11 21:41 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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ニックネーム:mkfamily
性別:女
海の見える家で暮らしています。通信制大学で心理学を勉強し、2011年春卒業しました。

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