父の詫び状〜向田邦子
2007年03月14日(水)
今朝のNHK朝の連続テレビ小説「芋たこなんきん」
手術後まだ意識の戻らないカモカのおっちゃんに付き添っている町子、
自分のお父さんが亡くなる直前のことを思い出している。
寝付いていた父に優しい言葉をかけてあげればよかった、
もっとそばにいてあげればよかった、と後悔していた。
私も3年前に父が亡くなる時何も言葉をかけなかった。
あえてそうしたと思う。
父は最期まで外面がよく看護婦さんには気を遣い、
その代わりに家族には無理を言っていた。
いつもそういう人だった。
父に振り回されることが、父と私たちの関係。
あれが食べたい、このコードが邪魔で眠れない、水が飲みたい、
看護婦さんに頼めばいいことでも「忙しいから悪いよ」と家族に要求していた父。

「父の詫び状」という向田邦子のエッセーを読んでいる。
お父さんの暴君ぶりが微笑ましい。
お父さんの転勤で小学生の数年間を鹿児島で過ごした筆者だが、
偶然私も父の転勤で鹿児島の小学校へ通っていたので、
エッセイに出てくる地名や食べ物が懐かしい。
私にとって故郷とは東京なのだろうが、
鹿児島は第二の故郷だ。

2007-03-14 18:29 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| ★読書 |
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海の見える家で暮らしています。通信制大学で心理学を勉強し、2011年春卒業しました。

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