成人式
2011年01月11日(火)
昨日は成人式でした

私はといえば連休3日間部屋に籠って
卒研と格闘していたので

息子が成人式へでかけて行ったことに
全く気付かず

夜には中学校の同窓会へ行き
懐かしかった〜とご機嫌で帰ってきました



成人式と卒研のテーマに絡んで思ったこと・・・


障害の段階的受容という説があります

障害をもった子どもが生まれると
親は、ショック
     ↓
    否認
     ↓
   悲しみと怒り
     ↓
    適応
     ↓
    再起

というプロセスを経て受容に向かうというものです
もちろん矢印は一方通行ではなく
行ったりきたりを繰り返すとされています


また、障害児をもつ親は慢性的悲哀を抱えて
生きているとも言われています

慢性的悲哀は、絶えざる悲しみともよばれます


子どもが一般に歩き始める時期や言葉が出る時期

また進学する時期など発達の節目に悲哀が再起するという説です


すなわち慢性的悲哀は、

常に悲哀の状態にあるのではなく、

健常児では当たり前の発達的な事象や社会的な出来事が

障害児の家族の悲哀を再燃させるきっかけとして潜在的にあり、

そのために周期的な表れかたを示すということです



私の研究に協力して下さった方の中にも

障害をもつお子さんが昨日成人式を迎えた方がいらっしゃいました



新聞に、養護学校が成人式を迎えた卒業生の同窓会を開いた、

という記事が載っていましたが

この辺りではきいたことがありません



私自身は成人式に行かなかったし

調査によれば成人式に行かない新成人は50%以上だとか


それでも親にとって子どもの成人式は大きな意味があるでしょう


これから同級生たちの就職、結婚、など

節目のたびに親の悲哀は再燃すると思うのです


成人式には行った息子ですが

私の中にも常に潜在的悲哀が眠っていることを

あらためて思いました

おめでとう全国の1,240,000人の新成人

     


親の障害の認識と受容に関する考察-受容の段階説と慢性的悲哀
中田洋二郎
国立精神・神経センター精神保健研究所

発表年月 1995年12月
備考 早稲田心理学年報第27号

http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/resource/ld/z12020/z1202001.html



2011-01-11 16:44 | 記事へ | コメント(8) | トラックバック(0) |
| ★通信大学 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/family/trackback/1213/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません

息子さんの成人式おめでとうございます(*^O^*)/
「全く気付か」れないように出かけたと思いますよ
男の子の成人式に親がついていくのは…Kazeの世代では信じられない…と言うのもσ(^_^)も成人式に参加していません

エリザベス・キューブラー=ロスが『死ぬ瞬間』で「死の受容のプロセス 」を発表して以来、様々な分野に引用されていますね。

Kazeは、20代後半に癌になったときは、「恐怖・悔しさ・闘争心」などいろんな感情がいっぺんに襲ってきました。
ご子息の成人式おめでとうございます

中学卒業後、引っ越ししてしまい、知り合いもいなかったので、私も成人式参加してません。

でも、今思うと、参加したかったな・・・。

熟年式でも、あったら、参加したいですね。
その後、ご子息に負けずに、中学の同窓会とか・・・

人生の悲哀を受容しながら・・・
2011年01月12日(水) 00:07 by シェリー
息子さん、おめでとうございます。
子供の成人は親にとっても節目ですね。

中田洋二郎先生は私も何冊か著書を読みました。
先生のいる立正大学の大学院へ進学したいと
思ったりもしていました。

障害の受容について大変興味を持たせてくれた
先生です。

KAZEさん

ありがとうございます

「悲嘆のプロセス」は
父亡きあと母が鬱になったとき
とても参考になりました

KAZEさんのように
そのプロセスは人によって少し違いますね

あきさん


ありがとうございます

私も成人式の半年前に引っ越しをしたので
世田谷区の成人式には招待してもらえませんでした

熟年式いいですね〜
今年も節目の年だし
それとも還暦でしょうか?
シェリーさん

ありがとうございます
シェリーさんちは来年ですね


たくさんの先行研究論文がたまっています
卒業したらゆっくり目を通したいと思っています
も読めるようになるのが楽しみです
こんばんは。
成人式おめでとうございます♪

yamachanchiもあと2年で、最初の成人が・・・。
成人と言うより星人なんですけどねぇ(^_^;)
友達と一緒に行けるのかしら、それともyamachanが付いて行って、市長の話しを聞いておいでと、待ってるからと支援が必要かしら・・・。
慢性的悲哀は、慢性だから治る物でも無いのかな。
yamachanはショックも否認も無く、容認するところから始まったけど、それでも大きくなって行くほどに不安で仕方が無いなぁ〜と思ってしまいます。

・・・と、愚痴のような事を書いてしまいすいません<m(__)m>

良い門出を!!
yamachanさん

ありがとうございます

2年後ですね
いや〜、成人というより星人、に座布団一枚

発達障害の場合は
社会的支援が少ないことも
親の慢性的悲哀の原因の一つですよね
コメントを記入  
お名前(必須)
 
パスワード:
 
メール:
 
URL:
 
非公開:  クッキーに保存: 
※非公開にチェックを入れると、管理者のみにコメントが届きます。
ブログの画面には表示されません。
captcha


※画像に表示されている文字を入力してください(半角・大文字/小文字の区別なし)。
文字が読みづらい場合はこちらをクリックしてください。
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク

 

ニックネーム:mkfamily
性別:女
海の見える家で暮らしています。通信制大学で心理学を勉強し、2011年春卒業しました。

»くわしく見る