近代家族の成立と終焉
2010年10月16日(土)
卒研の為に関連本を乱読しています
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4000027425.html

家族を成立させている意識(氏によればファミリィアイデンティティ)を、
歴史的・多角的に探っていきます
とても残念なのは、発達障害に対する彼女の誤解がまだあること
(自閉症親の会に謝罪をした過去があります、1994)
発達障害の原因を脳の器質ではなく、母子密着だと述べている箇所です
発達障害という器質的な一次障害と、社会的(母子関係含む)原因による二次障害とは
区別して考えなくては、本物のフェミニストとは言えないのではないでしょうか
偶然、今朝の朝日新聞土曜版「悩みのるつぼ」の回答者が上野氏でした
相談者は経済的理由から離婚できない40代の主婦、結婚当初から夫婦仲が悪く、
娘が4歳の時虐待をしてしまった、13歳になった娘がそのことを覚えていて責められている。
謝罪はしたがしつこいので、
「望まない妊娠の結果生まれたお前が嫌いだ、自分は不幸だ、
お前なんか生まれてこなければよかった」と言ってしまった、という内容
上野氏は、何度でも謝罪することをアドバイスし、
「母の愚痴の聞き役になった娘は早く大人になることを強いられますが、
それでも母を憎むよりは母の盟友に、なるほうがましでしょう。・・・中略・・・
不幸な母親は子どもを不幸にします。
どんなやり方であれ、まずあなた自身が不幸であることをやめること。
そしてこれこそが、わたしがわたし自身の母に、生きているあいだに伝えたかったことです。」
氏の研究や思想の原点を垣間見ることのできる文章でした
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2010-10-16 14:31
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自閉症は、以前は躾が悪いことが原因と言われていたのですから…
上野さんの発言は、注目されますね。それだけ影響力が大きい。
Kazeは、『マザコン少年の末路――女と男の未来』は読んでいないのでこれ以上は言えませんが…
「悩みのるつぼ」の回答の中で
「母親の苦しみを目撃するだけで子どもには虐待にあたる」と仰っていますが、まさにその通りだと思います。こういう虐待は負の連鎖を起こしますよね…
自分を幸せだと思える人のそばにいると
こちらまで幸せになれますね
まだ読んでいません
受賞した本ということで借りてきていました。
テキスト熟読するだけでいっぱいいっぱい
mkfamilyさんは仕事が速い
上野さんの「40歳から老いの探検学」を
さっと読み終え、読みます!
もう返却しなければ!
上野さんの
返却期限があるから読めるっていう側面もあるかもしれないですね
上野さんの本をPCで予約して、
本を早く読めるように訓練しています。
時々寝てしまいますが・・・
mkさんから好影響を受けて・・・が良いかな。
本当に時間をどう使っているのかお聞きしたい!
パワフルですよね。
私は速読乱読なので
結構記憶から消える