ニックネーム:mkfamily
性別:Female
年齢:いつのまにか半世紀(^^;
都道府県: 関西3都物語の一番西です
 海の見える家で暮らしてます。 

»くわしく見る
« ★今日の空と海 | トップ | ★音楽 »
2012年06月13日(水)
上野先生、勝手に死なれちゃ困ります 僕らの介護不安に答えてください


http://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334036478


面白い

やっぱり上野氏はいいな〜

すっきりさっぱり迷いがない



先日読んだ、坂東真理子氏との対談の中に

なぜ日本の親は子どもに甘いのか・・・というくだりがあり

坂東氏は

「成り上がりだからです」

とキッパリ言われた

海外では奨学金をとって苦学している

金持ちの息子や娘が大勢いる、

奨学金は成績で決まり

親の経済力では決まらない

遺産相続人であるための資格条件は厳しい

日本の親(この本でターゲットになっているのは団塊親)は

自分が遺産相続者じゃないから

遺産を継がせるために子どもを教育する、

という意識がない

だから、魚の取り方を教えないで

魚を与えてしまう・・・・と。

成り上がり世代の特徴は

長期にわたる予期をしないこと、

だから日本にはロックフェラーのような

代々続く財閥がないそうです



1985年生まれ、新進気鋭の社会学者

「絶望の国の幸福な若者たち」の著者・古市氏との

対談からなるこの本は

とても痛快です

息子と同世代の彼らが

どんなことを考えているのか

よくわかります

図書館で借りた本ですが

手元に置いておきたいので

アマゾンで購入することにしました



2012-06-13 21:44 | 記事へ | コメント(8) | トラックバック(0) |
| ★読書 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/mkfamilydeux/trackback/178/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
2012年06月05日(火)
経験の社会学〜社会的排除と社会の解体を生きる



http://www.shinsensha.com/detail_html/04shakai/1010-2.html


今年大学4年になった息子

今は4年まで留年ってしないんですね

卒業に必要な単位がまだまだ足りず

3年間敬遠していた難しい教科を履修するはめに・・

レポート科目なら手伝えるかも?と

言ったものの、

このテキストは難しすぎます

1ページ読んでもさっぱりわかりません


大学に進学することがよかったとは思えないのです

他の道はなかったのか、といつも思います

この本を読んでレポートが書けるくらいなら

苦労はないのですが

こんな偽装をして

彼が「経済学士」になっていいのだろうか


2012-06-05 20:53 | 記事へ | コメント(10) | トラックバック(0) |
| ★読書 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/mkfamilydeux/trackback/176/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
2012年05月28日(月)
驚きの介護民俗学
KAZEさんに勧められたです。

図書館で借りずに買うことにしました。



http://www.igaku-shoin.co.jp/bookDetail.do?book=84380


大学で民俗学を教えていた著者は

準教授の地位を捨て

現在特別養護老人ホームで働いています。

入居者からの聞き取りを通し

民俗学が気づかずにいた

「忘れられた日本人」を発見します。


上野千鶴子氏は

「介護とはケアする側とケアされる側の相互行為」

だと言います。

また、「ケアされることを強制されない権利がある」

を強調します。

ケアはケアされる側にとって

無条件によきこと、とされる風潮にあって異議を唱え、

「身体的拘束等の不適切なケアを強制されない権利が

社会的弱者にあるということばかりでなく、

ケアそのものに暴力性や抑圧性が内包されているという点で

重要なのである。」  共に本文p221より


なぜなら、

ケアされる者はこの関係から退出することが

できないから、である。 本文p222より




「無限定な受容や共感では、

『自分と相手との一体化』が強調され、

それは裏返してみれば

『ケアを通して相手を併呑してしまうケアの暴力性に鈍感である』

ということを意味している」



に出てくる認知症の女性たちのエピソードを

読んでいると

私が学童で担当しているダウン症の

お茶目な女の子が頭にうかんで

とても痛快でした



驚きの介護民俗学 六車由実
医学書院
2012-05-28 23:36 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
| ★読書 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/mkfamilydeux/trackback/173/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
2012年05月21日(月)
母の遺産


http://www.chuko.co.jp/tanko/2012/03/004347.html


女学生がそのまま大人になったような母は

活字を読むのが好きでした。

そんな母が

父が亡くなってから新聞さえ読めなくなってしまいました。

老人ホームに入ってしばらくすると

食堂に置いてある全国紙を

少しずつ読むようになり、

読売新聞の土曜版に連載されていた

この新聞小説を楽しみにするようになり、

やがて自分のために新聞を定期購読するようになりました。

最終回までのすべてを切り抜いた母は、

私に「読んで感想を聞かせて」と言いました。

タイトルを見てドキッとし

内容をざっと見て憂鬱になり

切り抜きは放置されたままに・・・。



今年に入って出版されたのを知り

図書館に予約をかけましたが

何と200名超える順番待ち


書評を読んでいるうちに

やはり早く読まなくては・・・と

買うことにしました。

http://gekkan.bunshun.jp/articles/-/360



母に「買って読んだよ」と告げると

意外な顔をして

「あら、たまたま住んでいた地名や

ゆかりのある土地や学校が出てくるから

読んでみて、と言っただけよ」

・・・・・う〜ん本当


今は元気で前向きな母

でも鬱になって

電気治療して

ぼんやりしていた姿が脳裏から消えることはありません。

そして老いるということは

またその方向へ進んでいるということなんだと

このを読んで思い出しました。


読み進めるのは気が重かったけれど

3.11のことも織り交ぜ

生きていることをありがたく思える

希望のある結末で読み応えがありました。

作家の言葉遣いは

それにしても秀逸です。


 母の遺産〜新聞小説
   水村 美苗
   中央公論新社
2012-05-21 21:39 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| ★読書 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/mkfamilydeux/trackback/169/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
2012年05月15日(火)
自閉症 〜「からだ」と「せかい」をつなぐ新しい理解と療育
自閉症と診断されている息子さんを持つ友人と、

15年来親しくお付き合いさせてもらっています。

自閉症の臨床例や発達の様子を目の当たりにして、

私の中では「自閉症」の概念が曖昧なままでした。


そして、去年から仕事で自閉症の小学生を担当するようになり、

このブログに出会いました。

http://soramame-shiki.seesaa.net/article/43065233.html



自閉症についての理解、

様々な療育方法の位置づけ、

私が疑問に思っていたことの多くが

このブログによってスッキリしました。



ブログ主さんと専門家との共著を買いました。





http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1102438804/subno/1


前半は、認知心理学で勉強したことを一生懸命に思い出しながら、

何回も読み直しました。


*「自閉症とは、抽出処理能力に対して
相対的に一般化処理能力が弱いことによって起こる、
一般化能力の障害である」p93


*療育の2本の柱は、
TEACCHの構造化
ABA(応用行動分析)のテクニック
です。P167


私にとってずっとモヤモヤしていた自閉症の理解を
スッキリ整理してくれた良書でした。


2012-05-15 22:17 | 記事へ | コメント(4) | トラックバック(0) |
| ★読書 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/mkfamilydeux/trackback/166/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
前へ 次へ