
http://www.msz.co.jp/book/detail/03970.html
東日本大震災の後、
東北地方の書店でベストセラーになった だそうです。
・・・「生きていることにもうなんにも期待がもてない」
こんな言葉に対していったいどう応えたらいいのだろう。
ここで必要なのは、生きる意味についての問いを
180度方向転換することだ。
わたしたちが生きていることからなにかを期待するかではなく、
むしろひたすら、生きることがわたしたちからなにを
期待しているかが問題なのだ、ということを学び、
絶望している人間に伝えなければならない。
本文p129より
ひとりの被収容者が、「心理学者」(精神科医)として
強制収容所で経験したことを
「収容」「収容所での生活」「解放」の
三段階にわたって分析しています。
人間の本質についての洞察は深く、
「夜と霧」が収用されている の原題
「それでも人生に然りと言う」
に、私たちは希望を感じることができます。
NHKの100分de名著 でも取り上げられました↓
http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/14_frankl/index.html
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2012-08-26 16:11
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サブタイトルは「正しい親のやめ方」
2012年7月13日に出版されたばかりの新刊です。
早速図書館に購入依頼を出して
今日手にすることができました。
「ひきこもりのライフプラン」の精神科医・斎藤環氏、
家族・キャリアカウンセラーの小島貴子氏との対談です。

全てのページに線を引きたくなるような言葉が
あふれています。
特に今回印象に残ったのは、
ひきこもりに男性が多いと言われていますが、
その理由の考察、の箇所です。
小島貴子氏によると、
ひきこもりを抱える家庭の父親がよく
「私の時代では考えられない」と言う。
父親は子どもを自分と比較して優劣を考えている。
ところが、母親は世間の中で自分の子どもの優劣を考えている。
母親がある種自分の作品のようにして育てている子どものことを、
父親は自分自身と比較する。
父親と息子が母親に対してある意味競っているというか、
何かそこにいびつなものがある気がします。(本文p159)
コミニュケーションが大切であること、
そして親子は自分たちの「役割」を終えるタイミングを
用意し、
時には子育てでこれまでやってきたことを「やめる」ことも必要。
節目(イベント)たびに親子関係のメンテナンスが必要。
子どもが小さい頃の育児本は山のようにありますが、
20歳を超えた子ども(という呼び名も不似合)について
書かれた本は少ないのが現実です。
息子22歳、娘18歳の我が家にとって
切実な問題をスッキリさせてくれる でした
子育てが終わらない 「30歳成人」時代の家族論
小島貴子 斎藤環 青土社
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/479176658X.html
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2012-07-29 21:36
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http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/2708380/top.html
新聞広告でみつけたのですが
図書館にまだ入っていなかったので
購入希望出して買ってもらいました。
前半は精神科医の斎藤環氏により
ひきこもり支援について
理解と対応を現実的な視点から
書かれています。
後半はファイナンシャルプランナーによる
親の預貯金、年金の洗いだし、
バランスシートや
キャッシュフローなど、
もはや中年期に差し掛かった子どもが
生涯引きこもりを続けるかもしれない、
を前提にシュミレーションがなされています。
銀行や役所に連れて行く体験が重要であること、
社会性をつける教育など、
超現実的な本です。
ひきこもりのライフプラン
「親亡き後」をどうするか
斎藤環、畠中雅子
岩波ブックレット
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2012-07-15 21:40
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2012-07-10 23:08
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http://www.igaku-shoin.co.jp/bookDetail.do?book=53644
こんなとき私はどうしてきたか
中井久夫 医学書院
友人が、ぜひ読んでみて、と貸してくれました
まえがきを読んですぐ、
この の素晴らしさを確信しました
・・・驚くべき病的体験、たとえば世界が粉々に分解するというような
まだ誰も報告していない現象を話してくれる患者がいたとします。
その彼が友達と映画を観に行ったり、ベースボールをしたり、
喫茶店に行ったりしたことを
私は驚くべき病的体験の話よりも
膝を乗り出して興味をもって聴けるか
-じつはそれは、医学部に入ってから何十年経った人間、
医者の世界で生きてきた人間にはとてもむずかしいことです。
この点は、看護師の世界はそれほどではないかもしれない。
あるいは、たいていの患者は
看護師が健康な面に光を当てているからこそ
治るのかもしれません。・・・・
の中には線をひきたくなる言葉が満載です
そして編集者の思いが伝わるのが
索引のページ
何と著者の語録からもひけるようになっているのです

著者は精神科医で、
神戸で震災を体験し、
医療従事者としての経験を にされ、
3.11の直後誰もが読めるよう 公開された方です
去年ブログで紹介した「災害がほんとうにおそったとき」↓
http://blog.zaq.ne.jp/family/article/1270/
心の深いところに届く言葉は
どのジャンルの本でも
地下の水脈がつながっているんだと
思いました
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2012-07-01 07:47
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