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2012年07月01日(日)
こんなとき私はどうしてきたか


http://www.igaku-shoin.co.jp/bookDetail.do?book=53644


 こんなとき私はどうしてきたか
    中井久夫 医学書院



友人が、ぜひ読んでみて、と貸してくれました

まえがきを読んですぐ、

このの素晴らしさを確信しました


・・・驚くべき病的体験、たとえば世界が粉々に分解するというような

まだ誰も報告していない現象を話してくれる患者がいたとします。

その彼が友達と映画を観に行ったり、ベースボールをしたり、

喫茶店に行ったりしたことを

私は驚くべき病的体験の話よりも

膝を乗り出して興味をもって聴けるか

-じつはそれは、医学部に入ってから何十年経った人間、

医者の世界で生きてきた人間にはとてもむずかしいことです。

この点は、看護師の世界はそれほどではないかもしれない。

あるいは、たいていの患者は

看護師が健康な面に光を当てているからこそ

治るのかもしれません。・・・・



の中には線をひきたくなる言葉が満載です

そして編集者の思いが伝わるのが

索引のページ

何と著者の語録からもひけるようになっているのです








著者は精神科医で、

神戸で震災を体験し、

医療従事者としての経験をにされ、

3.11の直後誰もが読めるよう公開された方です

去年ブログで紹介した「災害がほんとうにおそったとき」↓

http://blog.zaq.ne.jp/family/article/1270/


心の深いところに届く言葉は

どのジャンルの本でも

地下の水脈がつながっているんだと

思いました
2012-07-01 07:47 | 記事へ | コメント(4) | トラックバック(0) |
| ★読書 |
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