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2011年10月14日(金)
障害者の経済学-増補改訂版



http://www.toyokeizai.net/shop/books/detail/BI/cfcb83cc908f53eec9f060b04f530ec5/


書店や図書館でを選ぶ時間は楽しいのですが

時間がないときはAmazonを利用することが多いです。

を選ぶメリットのひとつは

類似のを紹介してくれること


このもそんな一冊で

図書館予約して読んでみて

手元に置きたいと購入することにしました。


著者は慶應義塾大学商学部の先生です



社会システムには大きくわけて二つの型がある、

と著者はいいます。

ひとつは「転ばぬ先の杖」型。

後から起こるであろうトラブルの芽を

予め摘んでおけば

コストを大幅に軽減できる、という発想です。



もうひとつは「案ずるよりも産むが易し」型

「人生いろいろ」

多様な人生のパターンを許容する制度を作り、

不運にも問題が起きた場合は、

その都度対処していけばいい、という考え方。


障害者政策はまさに「先の杖」パターンで、

結果的に「障害者とはこういう人(であるべき)」といった

ステレオタイプを生み出してしまったのです。

福祉予算の削減、障害者の多様性に対応するためにも

「案ずるよりも産むが易し」型への移行が求められる、

と著者は言っています。


そして障害のある子どもの自立を阻む、

母親のゆがんだ愛情に厳しい指摘をしています。


人間は自分の利益が最大になるように行動します。

市場メカニズムの優れたところは、

人々のニーズがあるところに、

自然とヒト・モノ・カネといった資源が集まるように

なっている点だと、いいます。


親を含めた周囲の利益から

障害をもつ本人のニーズに応える制度へ




こののあとがきで初めて

著者が当事者(障害者の親)であることが

明かされます。


子育ての責任を母親に負わせてきた

従来の父親たちに代わり

最近の父親は「イクメン」として

育児を主体的に担っているようです


次世代の障害者の父親たちに期待します



障害者の経済学 増補改訂版
   中島隆信 東洋経済新聞社


初版は2005年
第49回 2006年度 日経・経済図書文化賞受賞


http://book.asahi.com/author/TKY200604120251.html


2011-10-14 22:39 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
| ★読書 |
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おはようございます(*^O^*)/
なるほどと思いました
障碍者施策がまだまだの頃、障碍児を抱える親たちは、子どもたちの行く末を考えて運動をしました。
障碍児を学校に入学させる運動(就学猶予でなく)
障碍児を普通学校に入学させる運動…
一歩ずつ一歩ずつ、厚い壁を前に奮闘されてきました。
今、障碍者への施策は進んでは来ていますが、
今の保護者の方の中には、福祉は与えられる時代だと思っておられる方が増えてきたように思います。

「案ずるよりも産むが易し」型≠フ思考が必要だと思いますね!
↓カラフルはHPで、今までの番組を見ることができますよ(画質は悪いですが…)
「毎日平和ですごしたい」のりょうすけくんをお母さんだけでなく
お父さんも子育てに参加している姿が描かれていますよ(*^-^*)
KAZEさん

いつもコメントありがとうございます
現場の方だと知らずにいましたが・・・
今はただご縁に感謝するばかりです

このを読むまで
1977年まで就学猶予という事実があったこと
知りませんでした

「無知の知」
長く生きてきて実感しています

これからもいろいろ教えてください

カラフル観てみます
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