教育の職業的意義〜若者、学校、社会をつなぐ

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大学進学率が60%に迫ろうとしています。
それなのに多くの若者が
非正規雇用を選ばざるを得ないという現実。
学校の教師でさえ「講師」という身分の
不安定な雇用が増えているそうです。
「現在の日本社会では、教育を受けるには
個人や家庭が多大な費用を負担しなければならず、
かつ受けた教育がその後の生活のたつきを築く上で
いかなる意味があるのか不明である場合が多く、
それにもかかわらず教育が欠如していることは
さまざまな不利を個人にもたらす。
しかも、教育から外の社会や労働市場に出れば、
ある程度安定した収入や働き方を
どうすれば獲得できるのかの方途も不明であり、
一度不安定なルートに踏み込めば、
その後の挽回の機会は著しく制約される。
度を越して過重な仕事、
あまりに賃金の低い仕事にはまりこむ危険の高さは、
まるでおびただしく地雷の埋まった野原を
裸足で歩いていかなければならない状態と似ている。
今の日本社会が若者に用意しているのはこのような現実だ。
それを作ってきたのも、それに手をこまねいているのも、
多くは若者たちより上の世代の人間たちである。
このままでは、教育も、仕事も、
若者たちにとって壮大な詐欺でしかない。
私はこのような状態を放置している恥に耐えられない」
本文p214より
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2012-09-21 08:40
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